ためしてガッテン以降、掛川茶にネット上で何が起こったか
掛川茶が、ためしてガッテンで取り上げられました。
ひと昔前だったら、「ねえねえ、昨日のガッテン見た?掛川茶って体に良いんだって」と、井戸端会議で話題になって、近くのスーパーに行って覗いてみてあれば買った帰っただろうし、無ければあきらめる。
掛川茶を取り扱っていた小売店が忙しくなったとしても、掛川の茶関係者への影響は遅れて、緩やかに来たと思います。
しかし今ではインターネットがあるので、興味を持った人はまずネットで検索。
そして今回、どのくらい検索されたかというと、Google トレンドという、Googleが提供しているWeb検索において、特定のキーワードの検索回数が時間経過に沿ってどのように変化しているかをグラフで参照できるサービス(
IT用語辞典バイナリより)を使うと知ることができます。
比較対象として「緑茶」「静岡茶」を選んでみました。その結果が下図のよう。
グーグルトレンドで見ることができます。
”緑茶”の検索比率に対して”静岡茶”が2%くらい、"掛川茶”は以前は全く数字には出ていない。
でも、右隅の方にちょっと出てきています。
このあたり、過去30日だけ見るとこんな感じ。
ブレイクの日にちがちょっと違うような気がするのですが、一時、”緑茶”の検索率を超えるくらいの検索が”掛川茶”に殺到したのが見て取れます。
言い換えれば、普段”緑茶”に対して関心を持っている人の数と同じくらいの数の人が、”掛川茶”に興味を持ったと言うことでしょう。
一方その検索の需要に対して、”緑茶””静岡茶”掛川茶”のネット上の関連ページはどのくらいあるかというと、こちらはgoogleの検索結果の下に出てくる数字で確認できます。
今の時点でのページ数は
緑茶 約 16,300,000 件
静岡茶 約 693,000 件
掛川茶 約 617,000 件
静岡茶と掛川茶の数があまり変わらないのは、ためしてガッテン以前だったら考えられませんが、ためしてガッテン以降掛川茶に関しての、ネット上のページが増えたと考えられます。
それにしても、1千6百万のページで受けていた緑茶への(ネット上での)需要と同じくらいの需要が、70万のページに来たと考えられ、単純計算で、緑茶の23倍のアクセスが掛川茶に来たことになります。
そりゃあ、ネット上で掛川茶を販売しているところは大忙しだっただろうと思います。
もっとも、掛川市内のお茶関係のページだけでなく、ほかにも"掛川茶”のページがあり、これを機会に増殖している感があるので、掛川茶の需要が他にどれだけ流れたかは不明ですが。
AISASというマーケティング用語があるのですが
AISASとは、インターネットを積極的に活用する消費者の購買行動プロセスに関するマーケティング分野の仮説。ある商品を消費者が認知してから購買に至るプロセスを、「Attention(注意)」「Interest(興味)」「Search(検索)」「Action(購買)」「Share(情報共有)」の5フェーズから成り立つとした。電通が提唱し、2005年6月に商標として登録された。
AISAS とは - ネットマーケティング・キーワード:ITpro
ためしてガッテンで注意を引いて、興味を持った方が検索して、そこで購買したという、その通りの消費行動です。
ということで、最後のS「Share(情報共有)」が、とても大事だと思いますね。
実際掛川茶を買った人が、
よかったと情報共有してくれるようだったら、この機会に掛川茶のブランドが定着してくれると思いますし、そうなってくれることを期待しています。
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